ラーメンの起源を求めて<熱風大陸編>


砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよbyサン・テグジュペリ


ふむふむ。僕は砂漠が好きですが、砂漠の権威というわけではない。

けれども僕の数少ない砂漠を旅した経験によると、井戸なんてものは見かけたことがなかった。もちろんこれは何らかの比喩なのだろう。もしくは中東に行けば井戸の掘ってある砂漠なんてのはたくさんあるかもしれない。オーストラリアのアウトバックで井戸の代わりに水を提供してくれたのは、おんぼろで、くたびれた、鄙びたロードハウスだった。

ガタつく冷蔵庫の扉を開けてみる。ペットボトルに入ったごく普通の、どこかの工場で大量にボトリングされた水を飲んでみてほしい。こいつはたまらなくうまい。保障します。それくらい、乾燥というスパイスはただの水を劇的なものに変えてくれました。

ではラーメンはどうでしょう?

熱風と、乾燥と、埃が席巻するこの土地では、うまいラーメンは存在しないのでしょうか。僕はそうは思いません。その土地に人が住む限り、必ず文化は生まれる。そして文化があるところには必ずうまい麺がある。僕のその考えを確かめるために、オーストラリアを縦断しながらラーメンを食べ歩いてみることにしました。

熱風大陸編.1<出発>
熱風大陸編.2<ラーメンことはじめ>
熱風大陸編.3<ペン先はたちまち乾燥してしまい使い物にならなかった>
熱風大陸編.4<オーストラリアは広かった。南極海は寒かった。>
熱風大陸編.5<茨城なめんなよ>
熱風大陸編.6<dig tree>
熱風大陸編.7<ガソリン足りなくね?>
熱風大陸編.8<洞窟ホテル>
熱風大陸編.9<誰かが愛を叫んでる>
熱風大陸編.10<ドラゴンキング・レストラン>
熱風大陸編.11<蟻塚ジョンとの出会い>
熱風大陸編.12<荒野を走ることについて>
熱風大陸編.13<天然温泉マタランカの湯?>
熱風大陸編.14<アラフラの海へざぶんはできない>
熱風大陸編.15<〆のラーメン>
熱風大陸編.16<親愛なるわが友、蟻塚ジョン氏>
熱風大陸編.17<旅のおもひで>


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