ラーメンの起源を求めて<熱風大陸編>

6.<dig tree>



看板

さて、バークの探検隊について印象に残っているといった部分のもう一つは、彼らのたどった最後についてです。

以下概要。
彼らは最後隊を三つに分ける。一つは唯一見つけた小川に基地を建設する班。一つはメルボルンへと帰り物資を補給に行く班。そしてもう一つが大陸の果てへと縦断を試みるバーク隊長率いる班。バークは3ヶ月で戻ると言い残し、縦断へのアタックをかける。結局彼らは海岸を確認し戻ってくるまでに4カ月かかってしまった。熱帯の過酷な雨や、砂漠の日射、尽きる食料に水。乗り物に使っていたラクダや馬を次々と殺しながら帰路を急ぐ。栄養失調から死者を出しながらも、超人的な気力で基地に辿り着く。基地には一本の木があった。そこには地面を掘るように(dig)刻まれていた。刻まれていた場所を掘り返すとそこには僅かばかりの食料と、手紙が残されていた。手紙は次のようなことが書かれていた。

物資の不足は限界に達したため我々は基地を放棄し、メルボルンへと帰還する、というものだった。日付はバークたちが基地にたどり着いたのと同じ日。時間はわずか九時間前のことだった。もはやバークたちに帰還するチームを追いかける気力はなかった。

今回の旅行ではせっかくなので彼らの行進ルートをたどり、有名なこの木(dig tree)を見にイナミンカ国立公園まで行くつもりでした。
ですが僕は勘違いをしていて、このエアーズロックを通って大陸を縦断しているスチュアートハイウェイはバークたちと同時期に出発したスチュアートさんによって踏破されたルートで、バークがたどったルートじゃないんですね。たしかにずっと疑問だったんですよ、なんでバークハイウェイじゃないのかな、って。……。ごめんバーク。

そして無計画なあまり砂漠の入り口ポートオーガスタまで3日も余計にかかっている。加えてイナミンカまでは思ったよりも距離があるわけです。ここはドマイナーなので道に迷うことも考えると3日は増えてしまうと考えたほうがよろしい。貧乏性な僕としては今後閉鎖されるかもしれないという噂があるエアーズロックはどうしても見ておきたいわけですね。そう考えると迂回するだけの行程が確保できそうにない。ちょっとギリギリなので今回はあきらめることに……。ごめんバーク。

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