ラーメンの起源を求めて
12.<最先端軍事機密がつまったルンバ的なモップ>
中国には野良犬が多かった。地面にはゴミがそこらじゅうに転がっていたし、連中は片っ端からそれを食いまくっていた。
こんな感じで。結構かわいい犬も多くて、ポメラニアンとか、チワワみたいな犬も野犬としてたくましく生き残っていた。もっとも、そのほとんどがもともとの毛の色なんてわからないくらい泥と埃にまみれて、陰気なねずみ色になっていた。
IT先進国中国ではあらゆるものが自動化されています。街を歩いているとモップがひとりでに動き回っていて、ゴミや残飯に向かって動き、掃除をして回っていました。自動でモップが街をきれいにしてるなんて、さすがIT大国だな、すげーな、と感心させられました。
この自動モップの秘密を探ろう、なんなら一個ぐらいこっそり持ち帰って我が国の科学技術の発展に貢献しようと思ってよく観察すると、このモップは何と汚れを落とすだけでなく、あちこちに転がる残飯やら生ごみまでも掃除して回ってます。こりゃあすごいぞ、最先端の技術に違いない、もしかしたら機密に類するほどの技術かもしれないぞ、と思ってさらに後をつけていくと、こんどは近づいてくるガキにうなり声をあげて、警告を発します。なんてことだ、衝突防止機能まであるのか!こいつはいよいよ軍事機密かもしれないと思ったところで、子供に対して「ワンワンワンワン!!」と犬の鳴き声のような警告音を発します。
ん?と思って正面に回り込むと、ただの毛の量が多い野良犬でした。
毛が伸びまくったポメラニアンが、汚れきったねずみ色で地面を歩いているとまじでモップがひとりでに歩いているように見える。だとしても、こうして見つめあうと彼らのつぶらでキュートな瞳にまいっちまいそうになりますね!
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