ラーメンの起源を求めて
11.<大同の石仏は世界一ィィィ!!>
有名な大仏を見にいく。2元でいける。ちなみにタクシーの親父は400元くらいとろうとしてたw
いちおう中国三大石窟のひとつらしい。僕の祖父が中国に住んでいた時も一度見に行ったことがあるといっていた。当時は全然観光地として整備などされていなくて、荒野の中に洞窟があって、その中に仏像がたくさん彫ってある、という感じだったらしい。写真を見せたら、看板なんかなかったし、全然変わっていると言っていた。
この崖の中に木造建築を無理やり組み合わせてる感じが、ドラゴンボールっぽくてすき。ちょーいけてるぜ。
ちなみに、写真撮影禁止だったりするので中は撮れなかった。まぁみんな隠れて撮ってたけどww洞窟の中の壁をぐるりと覆う小さな石仏様は顔やら像自体が破壊されてて、正直あまり見ていて心を揺さぶるものはなかった。文化大革命の時期に、この素晴らしい歴史を多大な金と労力と人員を動員して壊して回ったため、ほとんどの顔が破壊されてしまったそうだ。大きな大仏様はさすがに忍びなかったのだろう、手だけの破壊で済んでいた。
数千年前に後世や世の中の安寧を願って作り上げた当時の人々は、まさか自分たちが多大な資金と技術と労力をかけて作ったこの偉大な建築物を、悪の象徴として、憎しみとともに(莫大な資金と労力をかけてまでだ!)壊して回る人間が出てくるなどとは夢にも思わなかっただろう。ちなみに僕の祖父は100歳まで生きたが、当時見たときはもちろん手や顔はすべて残っていたそうで、それはなかなかの見ものだったらしい。
手前の座布団では大仏様にむかって何人かがひざまずいて手を合わせていた。紅白の演歌歌手にド派手なサングラスをかけさせたって感じの格好のおばさんが泣きながら大仏に祈りをささげてた。大仏様もこんなのにおいのりされたらたまったもんじゃねえよな、と同情していると、昭和のアイドル歌手を2,3発ぶん殴った感じの可愛らしい女性が目のやり場に困るようなミニスカートで、座布団にひざまずき、前かがみに倒れこんでお祈りを始めた。思わず手を合わせる。ありがとう大仏様。合掌。
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