文明の始め方<ナイフ作成編>

3.<研ぎ&鞘づくり>



さて皆さん。包丁、どうやって研いでますか?ぶっちゃけ僕はテキトーにシャカシャカやってました。でもね、研ぎってマジで奥が深いんですよ。Σ(・ω・ノ)ノ!むしろ僕なんかがこうやって書くのもおこがましい、という感じで恐縮しますが(;^_^A

まぁそんなこと言っていたら、じゃあ誰なら語る資格があるのか、という話になってしまうので、ここは一つワタクシが先陣を切るとしましょう。

まず、包丁はなぜきれるんでしょう?
僕はこういうそもそも論がけっこう好きで、そういうところから入るタチなのですが、ふむふむなるほど、どうも刃面の細かいギザギザが相手の表面に引っかかって、それの引っかかりが対象を引き裂いていくことで、きれるらしい。なんかイメージしていたのとは少し違いましたね。

<研ぎ石を水につける>

さて、まずは研ぎ石を濡らしましょう。僕が教わったのは、研ぎは石でシャカシャカやるんじゃなくて、砥クソで研ぐんだ、と言われました。ちなみに船乗りになって初めて「研いでこい!」と先輩に言われたとき、メンドくさかったのでグラインダーでウィィーーンと削ったらめちゃくちゃ怒られました。(;^_^A「てめーそれは削るっつンだよ!」と。まぁそりゃそうなるわ。

研クソとは、研ぎ初めに石から出てくる泥みたいなやつで、こいつが研いでくれる成分です。だから、前回使った研クソが残っている場合はそれを使いましょう。写真のようにジャーと流したら、また研クソを出すところからやり直しです。今回はまっさらだったので、蛇口から流してます。残ってる場合は石の半分ぐらいの水につけて、水がなじむのを待ちます。

あとはいくつかのコツを教わりましたが、まぁ切れ味を比べる機会もないので本当にあっているのかどうかはわかりませんが(笑)、

〇刃の両面とも均等に研ぐ必要はない。刃の角度のつけ方にもいくつか種類があるが、両刃でも、片面は浅く片面は深い角度でいい。シノギが均等に削れていくようなイメージで。

〇切っ先は手前に引くように、手を添えて、円を描くようにぐるぐるじょりじょり研ぐ

〇刃の胴体部分は、手前から奥に押すような感じで。削る部分を特に上から抑えるイメージ。何回か研いだ後に反対側も研ぐ。これはバリを取るためで、力は入れなくていい。

〇砥石は使いやすいところばかり使わない。くぼんでいってしまう。

と、まぁこんなところでしょうか。研ぎ終わったら、ためしに爪に刃をたててみましょう。グッと咬むような感じがすればオーケーです。

では、せっかくなので作った包丁に鞘をつけてあげましょう。
<ダイソー先生のコインケース>

まぁ、お裁縫は得意ではないので、お見せするのもお恥ずかしい限りですが。
皮はダイソーで買ってきた合成物のコインケースをばらして使いましょう。いつも思うのですが、ダイソーはどうやってこれだけの種類のものをこんな値段で売れるのでしょう?原価いくらなんだろう?

<原価いくらなんや、、、>

さてさて、話しがそれましたね。
包丁を入れるので、なるべく頑丈に作ります。糸はツワインで縫いましょう。ツワインがなければ、自分でタコ糸を蝋びきするだけでかなり強度が増すはずです。

縫い方は、、、まぁなんでもいいか(笑)初心者でもやりやすいまつり縫いでいいんじゃないでしょうか?縫った糸の下に針をくぐらせて、縫い進んでいく方向に一回一回テンションをかける縫い方です。袋とかをこれで縫うと裏返した時に縫い目が目立たなくなるので、けっこう便利ですよ。


<まつり縫い>

作業着で釣りに行くことが多いので、ベルト通しを作る。もう細かすぎて面倒なので、いちいち縫わないでホチキス止めwww

さて、こんなもんでどうでしょう?自分で使う分には上出来じゃないでしょうか?愛着もわきますし、何より刃の厚さ、握りの深さなどを自分の好みで作れるというのは、手間をかけてでも自分で作るメリットだと思いますので、ぜひ参考にどうぞ!


<出来上がり!>

次は番外で、余った銅の廃材などの活用のアイデアの実験します(*'▽')


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