<ヒャッハー!!焼き入れてやんぜ!>
さて。
僕の釣り仲間は釣った魚の首をぼぎっ!とへし折ったり、えらの間から指を突っ込んで心臓だか何だかよくわからん急所をブチっとやって手早くしめてしまうのですが、僕は血とか見るの苦手だし、基本ビビりなのでそんなのは絶対無理です。僕の持っていたちんけなナイフでは三枚におろすのには十分だったのですが、首の骨を落としきれなくて、おさかなさんが苦しそうに暴れてしまうのです。それがどうにもかわいそうで、イマイチ釣りを楽しめなかったのです。
そういうわけで鉄くずからナイフを自作することにしましょう。
※ちなみに法律的に、匕首の形をしているものは刃渡り何センチ以内、両刃のものは何センチ以内、など厳密に決まっています。これをやぶると銃刀法違反です。犯罪です!だめ、ぜったい。知らなかったではすみません!きちんと調べてから作りましょう!
まず金属を加工するにあたって、鉄がバターみたいに柔らかくなったらな、と思いますよね☆
そんなときどうするか?メイドさんに「にょるにょるにょるにょる、やわーくなーれ☆」と魔法をかけてもらえばイッパツです。
<やわーくなーれ☆>
こんな感じで。
呪文を唱えながらやると金属もより柔らかくなってくれます。
これは焼きなましという処理で、だいたい600℃くらいの温度で軽く赤熱させて、自然に冷やす。すると鉄の組織の結合がゆるくなって、うにゃうにゃがぴーちくぱーちくなって、とにかく柔らかくなるということです。まぁこまけー話は今日はおいとこう。 とにかく魔法かければやわくなるんです。
※ちなみに写真のようにただあぶるだけでは赤熱しません。家で使っているフライパンが赤熱しないのはなぜか。ガスコンロでも1200℃はいくはず。それは、面積が広く放熱してしまうから。つまり、1000℃の炎であぶっても、鉄は1000℃にはならんのです。1000℃にするには放熱をしない工夫、つまりかまどが必要。
さて柔らかくなった鉄を大体の大きさにカットします。
<小さくなぁーれ☆>
長さと厚みががありすぎて高速切断機でも大変だった、、、(柔らかくねーじゃんw)ので、結局ボール盤で穴をあける作戦に変更。
<小さくなぁーれ☆>
グラインダーが入りにくいところは細い切れ込みをたくさん入れて、加工してあげるのがうまくやるコツ。とかいう話は別にトキメク話でもないのでおいておこう。
<大体の形をケガキ針でひいておく>
さて、トキめくと言えばここでしょう。
<赤ぁーくなーれ☆ちゃんとかまど作ってあげないとだめだよ☆>
<かたぁーくなあれ☆>
ここが世の男子諸君のムネきゅんポイントのはずです。
そう、あれです。真っ赤っかになった鉄を、水にジュッーー!!っとつける、例のあれです。(はい、すみません、中二病ですね。だが、この瞬間に萌えない男子がいるだろうか?)不肖わたくし、恥ずかしながら何年かぶりにトキメイてしまいました。
そうです。
これがよく「あぁー??オメーまじちょっこいてっと(茨城弁で、調子こいてると)
焼きいれっかんな!」という不良漫画でよくある(そして僕が学生時代、先輩によく言われた)セリフで有名な、焼き入れです。
ちなみに、なんで赤熱(というか1000℃くらいなので白っぽい)した鉄を水で一気に冷やしているかといえば、ジュー!っとなるとかっこいいから、、、というのはウソで、赤熱して空気中の酸素ともにょもにょして、結合した炭素がぴーちくぱーちくしたやつを水で急冷することでごにょごにょなることにより、とにかくより硬い金属が生まれるというわけです。まぁこまけー話は今日はおいとおこう。とにかく魔法なんです。
んで、焼きを入れるだけだと硬くなりすぎるので、硬くなった組織の結合を少し緩めてやります。200℃で30分〜1時間くらい。これが焼き戻しという処理。まぁあまりときめかないので今日は省略。
<だいたいの形ができた。少しずつ仕上げていく>
<お裁縫して鞘(シース)をつけてあげる>
<釣ったおさかなさん>
<干物になぁれ☆>
2.メッキ加工
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